アスペルガー症候群(ASD)と統合失調症は似ている部分が多く医師でも判断がしにくいのですが、セロトニンが大きく関わっていると言われています。
またドパミンも重要でこれらは脳の三大神経伝達物質の内の二つ。
これらのバランスが悪くなりアスペルガーが統合失調症を発症してしまうと言われています。
アスペルガーはセロトニンが欠乏している事が多いのですが、統合失調症はドパミンが過剰になる事で症状が起こると考えられています。
セロトニンは不安を抑える役割、そしてドパミンはヤル気を起こす役割。
これらのバランスが崩れる事で統合失調症になると言われているのです。
アスペルガーと統合失調症
ドパミンが過剰になりすぎると統合失調症のみならず、アルコールや薬物などの依存症といった依存を引き起こしてしまう可能性があります。
この過剰を抑えるのがセロトニンなのですが、自閉症スペクトラムの人はセロトニンが不足気味。そのためドパミンを抑える事が出来にくいのです。
通常通り脳のホルモンが正常であれば問題がないのですが、減少傾向にあるため上手くコントロールできなくなってしまっているのでしょう。
そのため、発達障害を抱えながら統合失調症を患っているならセロトニンを増やしドパミンを抑える必要があると言われているのです。
アスペルガーと脳内ホルモン
セロトニン、ドパミン、ノンアドレナリンは脳の三大ホルモンと呼ばれています。
発達障害は生まれた時からの脳の機能性障害のため常にストレスを抱えているのですが、これらの物質がスムーズではないのが問題です。
ストレスに関係する精神的な問題が表れるのは有る意味仕方が無いのかもしれません。
統合失調症は幻覚や幻聴があると良く言われていますが、発達障害を持つ人には感覚過敏がある事も少なくなく、聴覚過敏や視覚過敏があれば統合失調症と間違われた診断をされる事も少なくありません。
長い間精神疾患だと思っていたのに実は発達障害だったという人が多いのも、似通った問題があるからなのでしょう。
辛い症状はセロトニンが解決してくれる
定型発達の人とは異なりasdは社会に適合しにくい障害です。
人と接する事、コミュニケーションが出来ない事、こだわりが激しい事など言い出せば切りがない程小さなストレスを抱えています。
ストレスを軽減させられるのが一番良いのですが、減らすよりも増やす方が得意な発達障害なので自分で意識して減らす事を考えなければなりません。
また合わせてセロトニンを作り出すトリプトファンを取り入れる事も大切です。
トリプトファンは食べ物に含まれているので和食中心の食事を心がけたり、バランス良く配合されているサプリを取り入れる事で少しずつ楽になる事もあるのですから、辛い状態を良くするのはあなたの気持ち一つなのかも。
アスペルガー症候群で統合失調症の問題を抱えているなら、セロトニンを簡単に増やす事から始めてみると少しずつ生き辛さが軽減するはずです!