発達障害と言っても性格や好きな事が異なるので出来る仕事は人それぞれ。
普通は人と接する接客業は向かないと言われていますが、水商売ばかりを転職してきた20代のYさんにお話しをお伺いしました。
自閉症スペクトラムでもスナックで働く事は嫌ではなかった
自閉症スペクトラムと診断されたYさんは20代の頃、スナックやクラブ、今で言うキャバクラのような所で働いていました。
人と話す事が嫌いな訳ではなく、大勢の人間と話す事が出来なかったからか、いつも接客は1対1。
お酒を呑みながら男性を楽しく会話をする仕事としては非常に楽しくやりがいを感じていたからか、転職を繰り返してもアルバイト先はやはり水商売。
色々なお店を転々としてきたのだそうです。
その時の収入は月に25万~30万程度。決して悪いお給料ではありません。
好きな水商売なのに転職した理由は発達障害の人間関係
定型発達でも同じですが、どうしても女性だけの社会は陰湿な物があり、誰かのお客を取った取らないといった問題は日常茶飯事。
しかしアスペな女性には見方についてくれる上司や同僚がおらず、また積極的にアルバイト先の人達と遊びに行く事を避けていたからか、気づけば辞めざるをえないような空気が漂い始めるのです。
いじめと呼ばれるような大きな問題はなかったのですが、それでも話しかけても無視をされたり、職場内で友達が出来るという事は一切なく淡々と仕事を続ける毎日。
決して悪気があって社内で会話をしないという訳ではないのですが、ASDやADHDの人は上手く調和して話しを合わせる事が難しいからか、必然的に人間関係を避けていたのかもしれません。
発達障害の私にとって水商売は向いた仕事だったと思いますが、一番の問題はお客さんではなくアルバイト先の仲間との交流だったと思います。
平均3カ月程度で転職を繰り返していたのですが、もう少し自分から接点を取る事が出来れば、長く続けられる仕事だったと思います。
発達障害の人で水商売をしている人もおられるかと思いますが、転職を繰り返している原因は職場仲間。
少しでも理解してくれるようなお店が見つかれば続ける事が出来るはずです。